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概要

JST20周年記念誌JapanWay0203

2012年ノーベル生理学・医学賞山中伸弥まだiPS細胞の影も形もなかった2003年、貴機構のCRESTの研究課題に採択され、大きな研究費をいただきました。これで研究を思う存分進めることができ、2006年にマウスiPS細胞の樹立成功を発表することができたのです。その後も、ヒトiPS細胞の作製、iPS細胞技術の医療応用を目指した研究や特許確保活動など、様々なご支援をいただきました。このような熱心なサポートのおかげで、iPS細胞研究が着実に進展してまいりました。この場を借りて、感謝を申し上げます。また、貴機構は、サイエンスアゴラや科学の甲子園など、若者を中心に一般の方々が科学技術に興味を持つような取り組みも積極的に行っておられます。長年にわたるこれらの活動に心から敬意を表します。今後も、基礎から応用、そして科学の普及まで、幅広い分野で新しい科学技術が誕生し育つように、研究者に温かいご支援をされますことを期待申し上げます。1962年生まれ。京都大学iPS細胞研究所所長・教授。神戸大学卒業後、国立大阪病院整形外科で臨床研修医を経て大阪市立大学大学院に進学。1993年博士号取得後、米国グラッドストーン研究所へ博士研究員として留学し、iPS細胞の開発の元となる研究を始める。帰国後、大阪市立大学大学院薬理学教室助手を経て、奈良先端科学技術大学院大学でiPS細胞の研究を開始。2006年にiPS細胞の作製成功を発表し、その研究業績で2012年にノーベル生理学・医学賞受賞。2003年度から2008年度JST CREST研究代表者、2008年度から2012年度JST「山中iPS細胞特別プロジェクト」研究総括。9